こちらが以前の開封の儀の記事になります。
早速ですが、このヘッドセットがオススメな人は、
- ZOOMなどのWeb会議
- コロナ渦でのリモート授業
- オンラインボイスチャット
- Vtuberデビューを考えている
- ゲーム実況をやってみたい
などを目的にしている方です。これらの用途なら相性はバツグンです。
ステップアップしてヘッドセット本体を買い換えたとしても、
Bluetoothアダプタは大抵そのまま使えます(LDACコーデックを使いたい場合を除く)
正直、同じような価格の競合製品は沢山あります。
(※ただ、競合より優位な点が色々あるのですよコレが…もちろんデメリットもありますので後述します)
例えばヘッドセット初心者の方、
この製品を選ぶ価値として一番重要なのは
日本法人があるサポートも日本人の企業ということではと考えます。
私も様々なガジェットを使ってきていますが、下手な中国製品など使うとサポートの質が本当に悪いです。まず第一に日本語通じなかったりする。これでもはや終了ですよ。試合終了ですよ。
工業製品である限り一定確率でどの製品でも初期不良があったり、故障したりする訳ですよ。
日本語通じる、って大切ですよ本当。ひどい企業は返信すらしてきませんからね。
あとはapt-X HD/apt-X LL対応とか、コーデックの豊富さも大切ですよね。
ちなみに対応OSはWindows 7/8/8.1/10とMac OS X 10.9以降となっています。
ZOOMしたい、ゲームでボイチャしたい、学校がリモート授業になってしまった。
そんな人には第一候補に挙げたい製品だと考えます。
なお、有線での相互ノイキャンが想像以上に効きました。これは嬉しい誤算でした。
では、本編へ続きましょう。
スターターキットはこちら ヘッドセット単体はこちらです。
\(^o^)/クリックできる目次/^o^\
1.うんちく(知識がある方は飛ばし推奨)
今回ご提供頂きましたのは、スターターキットの方です。
ヘッドセット単体ではなくヘッドセットとBluetoothドングルとのセット商品になります。
詳しく記述すると、
スターターキットとはヘッドセット本体と、PCやゲーム機などとUSB接続するBluetoothドングル(BT-W3)※1とのセットで、このドングルのボタン操作に依って通信コーデック※2を切り替えることが出来る仕様になっています。
正確にはBluetooth出力が出来るUSB DAC※2という扱いのようですが。
※1 Bluetoothドングル… パソコン等のUSBポートなどに差し込むことにより、
Bluetooth規格により無線通信が可能になるアダプタのこと
※2 コーデック… 音楽等を無線で伝送する際の圧縮率や音質の規格
※3 DAC… 「Digital Analog Converter」の略。
デジタル信号をアナログ信号に変換する回路、みたいな意味
出来るようです、と書きましたがこのドングル、1世代前の製品(BT-W2)を既に持っていまして…
SONYの某ヘッドフォンとペアリングしてるのですが、
PCなどに差し込むだけで特に操作も要らず通信が可能になるお手軽デバイスとして重宝していました。いや、います。
※ちなみに一般的なBluetoothドングルとは違い、キーボードやマウスとペアリングすることは不可能です。
この前機種、BT-W2は意図的にコーデック(音の圧縮率や音質)を選ぶ事が出来ず、ペアリングした機器に依って最良のコーデックを自動で選ぶ製品でしたが、
今回のBT-W3は自分でコーデックを(相手機器が対応しているものに限りますが)選択出来るようになりました。
これに依って音楽を聞く時は高音質のaptX HDで、ゲームをする時は低遅延のaptX LLで…
なんてユーザーの要求に応えられるようになっています(ここは人に依っては嬉しい点)
全て自動でいいよ面倒だから…って人にはデメリットになり得ますのでそういう方は前機種を選択するのも一興ではないでしょうか。ただセットで購入した方がお得なんですよね。
2.装着感など
始めに….
私は少し頭が大きめなので、妻と子供にも装着して貰って装着感をコメント貰いました。
私の頭のサイズは60.5cm~61cm(日によって違います)、妻は57cm、子供は55cmです。
私のサイズではやや側圧が感じられます。
一応4時間ほどぶっ通しで付けてみましたがさほど問題なかったです。
ただ、丸一日とか装着は難しいのかな?といった気がしています。
妻と子は「全然問題無い」とのこと。
主観では高級ヘッドフォンのような装着感とはいきませんが…
掛け心地を重視する方には向いていない可能性がありますね
(そもそも、そういう価格帯ではないのですが)
付属のパッドは執筆当時4月初旬ですが、付けて数分でやや暑い日もあったり、
次の日の日中に使ってみましたら別に暑くもなんともなかったり。
その日の体調や気温に左右される気はしています。
これは人に依って個人差があると思うので色々検証してみたいところです。
正直、SONYの最高級ノイズキャンセリングヘッドホン、WH-1000XM4B(密閉型)も所有していますが、こちらも気温に依っては蒸れるんですよ。
夏だと高級機種でも(エアコン下でないと)暑くて使えたものではないので、もはや密閉型であろうと開放型であろうとヘッドフォンの宿命だと感じています。
んで、エアコンつけないと蒸れるの?どうするのそれ?ってなるでしょうが
こちらは対策は簡単明瞭です。「なにか布を1枚挟む」だけで大幅に改善します。
こちらのヘッドセットの耳あて部は直径6cm(本体)~6.5cm(パッド含)ってとこなので、
気になる方は市販のカバーを購入するなり、布端切れを挟むなりなんでもいいと思います。
参考までにAmazonのカバーのリンクを置いておきます。ローコスト品なので品質はそれなりですが。
3.音漏れなど
普通に曲が聞こえて、外音も少し聞こえる程度の音量にした際に、
第三者に近づいて貰ってどの距離から音が聞こえだすかを検証しました。
結果として上記の音量だとヘッドセット正面だと30cmまで近づいた時、
ヘッドセット側面からだと80cmまで近づいた時に曲が聞こえだす、といった結果でした。
密閉型とはいえそれなりに音漏れはする、と考えて良いと思います。
主に側面からの音漏れがあることから、電車の中などではNGだと私は判断します。
オフィスではコールセンター的用途ならアリ、曲は耳障りとなるのでNGかなと。
用途としてはやはり家庭での使用がベターでしょう。
自宅勤務でのZOOM、子供のSwitchでのボイスチャットなどには良いでしょうね。
というかWeb会議やボイスチャットの用途が恐らくとても良いです。
4.マルチポイント ペアリングについて
色々条件を替えて検証してみたのですが、私の環境が特殊なせいか、PCとはスムーズに切り替えとはいかない結果になりました。
※PCにDACやら複数のスピーカーが12個繋がっているという….
これでは検証にならないので、USBドングルをNintendo Switchに差し込んでみましたら、
スマホとSwitchは特に操作も必要なく切り替わりましたので
この機能には問題がないと言えるでしょう。
ただ切り替わりは即時、とは言えず私の環境で10秒付近必要だったことをお伝えします。
これは環境に依って違うかも知れませんのでご参考までに。
超絶せっかちな方には向いていないかも(というか、こんなもんだと思いますよ…)
5.ボイスチャット等について
結論から言って、
ZOOMやフォートナイトで使って見ましたが本体内蔵マイクで全く問題ない音質でした。
正直付属の外部マイクを使うのはどんだけ音にこだわる人なの…?って疑問が湧くほどに。
初回、無線でマイクを使うにはBluetoothアダプタのボタンを2回連続押ししないと使えないので注意。
(ボタンの2度押しで接続がHFPモードに切り替わります)
他に注意点としては、HFPモードになると音量が自動で結構上がりました。仕様なのか?
切り替え後に音量調整の必要が出てくるかもです。
またこの製品、要注意なのですが
Nintendo Switchで「ボイスチャットを使用する」だけならドングルをただ刺すだけで使えるのですが、
HFPコーデックの仕様上、音声がモノラルになります。
(ただ刺すだけと書くと語弊があるかも知れませんね。ボタン2度押しの儀式があるので。)
それ(モノラル)が残念だという方は付属のアナログマイクをSwitchに差し込んで使うことになりますが、
この付属のアナログマイクを使う場合は、事前準備が必要になります。
PCにアダプタを一度差し込み、ファームウェア(PCやゲーム機でアダプタを使う為のソフト)をSwitch用に更新する必要があります。
ここまで見て「???」なSwitchの方、またはPCが無い方。ちょっと付属の外付けマイクを使うのは難しいかも知れません。
※付属のマイクを使わず、JAM V2本体内蔵のマイクを使う場合は(音質以外は)問題無くボイスチャットが可能です。私はこちらでの使い方を強くオススメします。
Switchをドッグに挿して使う場合はTV等のモニターから離れてプレイするでしょうから、
マイクが離れていると本末転倒です。
※内蔵マイクはモノラルとはいえ、ZOOMやゲームのボイスチャット程度では全く問題ないくらいの音質だと感じました。
逆に手持ちでプレイする、なんて方はファーム書き換えの上で付属マイクもアリでしょう。
要はSwitchだけ機器の仕様として特殊で、外部マイクを使うにはHFPコーデックを殺さないと使えないという仕様です。(恐らく外部接続マイクより無線接続マイクの方が優先度が高い)
また元に戻す時にもPCにつないでHFPコーデックを復活させるファームウェアを焼く必要があるという…
Switchで付属の外部マイクが使いたい人はもうSwitch専用にする覚悟が必要かもしれませんね(イチイチ面倒臭いので)
個人的には内蔵マイクで全然問題ない、外部マイクを使う人はよっぽど音にこだわる人なのでは?といった印象でした。
6.ノイズ除去機能等について
またノイズキャンセル機能があるとのことで、扇風機の風を全力で当てながら試したのですが、
全く利いてる気がせず…
クリエイティブ社に連絡して確認したところ、この製品のノイズキャンセリングは一般的な「利用者周囲のノイズを低減させ、聞きやすくする」機能ではなく、
「Bluetooth通話利用時に通話相手によりクリアーな声を伝える」という機能らしいです。この機能は常時ONであり特別な設定は要らないとのこと。
また、有線(USB)接続でWindowsと接続した際はCreative アプリの
「SmartComms Kit/スマート コミュニケーション キット」が利用でき、
このアプリにある機能では
「自分側の背景ノイズ音を通話相手に聞こえにくく低減する機能、また通話相手側の背景ノイズ音を
低減して聴きやすくする機能」が使えるとのこと。
Creative アプリを起動してみましたが、こちらのノイズ除去機能のON/OFFの設定項目が存在しなかったのでこちらも常時有効なものと思われます。
つまりこれらのノイズ除去機能群は用途としては音楽を聞く為にではなく、ボイスチャットやZOOM等が使用用途として向いています。向いてるというか多分その為に設計されてる。
他、有線接続時には「声を検知して自動でマイクを有効/無効にする」VoiceDetect機能、なるものが存在するので、Web会議中にマイクがOFFのままで急に発言を求められ慌てる、などのミスを無くせそうです。
実際に有線でノイキャンの効きをを試してみましたが、扇風機の音に対してはバツグンに効きました。
インコを飼っているのですが、インコの鳴き声に対してはほとんど役に立ちませんでしたw
家でインコを飼っていてWeb会議をする人にはオススメできませんw
(ただ、これはどのヘッドセットでもそうでしょうね…..)
ノイズキャンセリングは扇風機の音や工場の稼働音など、低音に対して効果が高いですが、
高音には弱いのでこのような結果となりました。
また、6章冒頭にも記載しましたが無線でもこちらの声を相手にクリアに伝える機能があるとのことで、これも常時ONなのでON/OFFして差を比べることは出来なかったのですが、こちらもインコの声は盛大に入りましたw
7.専用アプリについて
アプリがあるとのことで、WebからCreativeAPPをダウンロードして適用してみることにしました。
※CreativeAPPとは、製品のドライバ(機器を使うためのソフトウェア)のアップデートや別途製品の使い勝手を向上するアプリです。使えるのはWindowsのみです。
製品アプリケーション/ドライバ等検索ページ
https://jp.creative.com/support/downloads/
ここから、「ヘッドホン / イヤホン」 → 「ワイヤレスヘッドホン」 → 「Sound Blaster JAM V2」と進みます。
下の青い「次へ」ボタンを押下し、言語、OSを選択、ファイルタイプは「全部」で構いません。
2021/4/8 21:36現在、Creative appの1種類しかありませんのでそちらをダウンロード、
画面の指示に従いインストールします。
インストールしてアプリを起動するとこの画面です。
どうやら無線接続では認識しないようです。
付属のUSBコードでPCと接続すると、いきなりドライバのアップデートを推奨されます。
特に何も考えずに更新。インストールが終わるとPCの再起動を要求されます(しました)
とりあえず本体のドライバは機能が追加されたりバグが潰されたりするので、最新にアップデートしておくのが良いでしょう。
このCreative appでは、
・音にこだわる人に必須なイコライザー機能やミキサー
Creatveapp自体の更新確認や自動ダウンロード、言語設定や
背景をダークモードやライトモードに切り替え、などの機能にアクセスできます。
前述した通りノイズキャンセリングなどの機能は自動で働く為にここからはアクセス不可のようです。
8.最後に(まとめ)
普段それなりのヘッドフォン(この製品の10倍の価格でした)を使っているので、正直開封した時はチープかなと感じましたが、いざ検証を初めてみるといやはや、今は用途が合致すればかなりいいんじゃない?といった認識です。
製造コストの大半をオーディオ技術に突っ込んでいるのでしょう。
(コーデックやノイキャン技術のライセンス料とか多岐に渡るでしょう)
特にこの製品のノイキャンは一般的なノイキャンではなく、自分と相手の声をクリアに送信する為のものなので、
冒頭に書いたようにオンライン会議、オンライン授業、ゲームのボイチャ。
これらに使うつもりで検討しているなら間違いないのではと感じる仕上がりという印象です。
なので装着感や高級感、自分の周囲のノイズを消す機能を求める人、それらの人は回れ右です。
高級機種へ行って下さい。
お手軽な価格でここまでの機能というか、技術というか、そういうのを詰め込んだ製品は少ないでしょう。
Amazonに溢れてる中華製品なんてコーデックは書いてません。大抵最低音質のSBCです。
そこに着目するとこの製品は頭一つ抜きん出ているのではないでしょうか。
最後に、この記事が皆様の製品選びの助けになりますように。
ぁ、最後にも製品購入リンクを貼っておきますね/^o^\フッジッサーン
スターターキットはこちら ヘッドセット単体はこちらです。