今は建売で安い家を沢山見ますよね。
一軒家で1600万とか、1000万以下とか、もはや現金一括で買えるレベル。
でもちょっと待って下さい。
安いものには理由があるのです。
うまい話には裏があるように、安いだけで今飛びつくのはちょっと考えものなのです。
今は2018年。
でも2年後、2020年には建築物省エネ法が施行されます。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/jutakukentiku_house_tk4_000103.html
ざっくりと解説しますと、現在はこの法律が施工前の為、
家の省エネルギーに対する最低基準が日本には存在しないのです。
つまり…?
どんなに断熱材をケチろうと、断熱性能の低い建具を使おうと、罰せられることはなく合法なのですね。
某有名メーカーの大工の棟梁さんの話はこうです。
「俺ぁ自分ならこんな家絶対住まない。スッカスカや。」
繰り返しますが現在これは違法ではないのです。
けれど安い!だけで飛びつくと中身はスッカスカかも知れません。
2020年に施行されると、中身スッカスカではもはや建てられなくなります。
今と同じ金額では家は建ちません。
だって断熱材などをしっかり入れなければ、断熱性能が基準以上のモノを使わなければ、(2020年以降は)違法建築モドキになるのですから。
するとコストがかかる。故に販売価格も当然のように上がります。
でも、もし家を買うなら値上がり後です。
家って大抵の方は一生に一度、多くて二度と言われています。
その一度のチャンスをスッカスカの犬小屋レベルの断熱性能に捧げていいのか…
これは考えどころですよね。
今後かかる光熱費の差額でもしかしたら埋まってしまい、更には足が出てしまうかも…?
(※もちろんですがここまでの話は金利やローン情勢については考慮しない話です。)
2018年現時点でも、初めから高い家なら割と安心出来るかも知れません。
断熱材の性能などもちゃんとどの程度を使います、など明記されているところです。
欲を言えば2020年施行の基準を明記し、ちゃんとそれ以上を謳っているところです。
ちなみに現時点で日本では大々的に断熱性能が良い!と宣伝して多用されている「アルミサッシ&ペアガラス」
アメリカ、ヨーロッパなど他の国では性能が低すぎて使えません。断熱材として性能が低すぎるのです。お隣の中国などでも断熱最低基準を満たしていないのです。
しっかり考えて購入しなければ、わずか数年でせっかく建てた住宅の資産価値が半減、よもや半減以下になるかも知れません。
何十年ものローンを組んで、僅か数年で(2020年基準での)違法建築モドキに住み続ける悲劇をなるべくなら避けるべきかと個人的には思います。
まぁ違法建築ではなく、建てた時には合法なのですから、「既存不適格」との呼ばれ方をするのですが…
今の基準の家だと、数年で例えば家を担保としてお金を借りる、などの時に評価価値が激減することになると言われています。
家の買い時、建て時は今ではありません。
しっかりと情勢を見極め、賢い投資をしましょう。
私ならどこか適当な賃貸に入居してこの数年をやり過ごします。
自分の家もある意味投資商品です。高値づかみはしたくないものですね。
ってことで皆さん、賃貸に入りましょうw